食品・飲料・酒類のEC化率は4.66%|経産省の2025年調査に学ぶネットの外のお客様との名簿づくり

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

EC化率とは、商取引の金額のうちネットが占める割合です。
正確には、電子商取引の金額が占める割合を指します。

実は、2025年の数字が経産省から公表されました。
そこで、今日はその数字を一緒に読みます。

まず、私の考えを先にお伝えします。
割合の低さは、ネットの外の余白だと考えます。

なぜなら、ネットの外で出会うお客様が多いからです。
そう考えると、名簿の意味も変わってきます。

経産省が公表した2025年のEC化率

まず、取り上げるのは経済産業省の市場調査です。
なお、1998年度から毎年行われ、今回で28回目です。

公表は2026年10月21日です。
また、数字は2025年の1年間のものです。

ここで、割合を計算する範囲を確かめておきます。
消費者向けでは、物販の分野だけが対象です。

つまり、旅行やゲームなどは計算に入りません。
ですから、その前提で数字を読んでいきます。

消費者向けのEC市場は27.6兆円に拡大

2025年の日本国内BtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、27.6兆円(前年26.1兆円、前々年24.8兆円、前年比5.5%増)に拡大しています。
出典:経済産業省「令和7年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」(2026年10月21日)

このうち、物販の分野は15兆8,233億円です。
そして、前年より3.97%増えました。

物販のEC化率は9.80%で0.02ポイントの小幅な増加

一方で、物販のEC化率は9.80%でした。
前年は9.78%なので、0.02ポイントの増加です。

つまり、市場は伸びても割合の伸びは小幅です。
言いかえると、ネットの割合は1割に届いていません。

食品・飲料・酒類のEC化率は4.66%

次に、分野ごとの数字を見ます。
まず、食品・飲料・酒類のEC市場は3兆3,332億円です。

これは、物販の分野の中で最も大きい金額です。
また、前年より6.96%増えました。

ところが、EC化率は4.66%にとどまります。
なお、前年は4.52%でした。

EC化率については、「書籍、映像・音楽ソフト」(57.93%)、
「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」(43.08%)、「生活雑貨、家具、インテリア」(31.73%)において高い値となっています。
出典:同リリース

さらに、化粧品・医薬品は9.11%です。
このように、分野によって割合は大きく違います。

つまり、食品・飲料・酒類の取引金額の95%あまりはネットの外です。
これは、100%から4.66%を引いた私の計算です。

なぜ、EC化率を「ネットの外の余白」と読むのか

ここからは、私の読み方です。
まず、この調査は日本全体の推計です。

ですから、1社ごとの売れ方を示すものではありません。
また、自社のネットの伸びしろも決められません。

そのうえで、気になったことがあります。
それは、食品の出会いの多くがネットの外にある点です。

たとえば、店頭や催事、直売所、贈り物です。
しかし、そこで出会った方はそれきりになりやすいと見ます。

なぜなら、お名前もご連絡先も残らないからです。
そう考えると、割合の低さの見え方が変わります。

つまり、EC化率はネットで売れる量の上限ではありません。
むしろ、名簿に入っていない余白を映しているのではないでしょうか。

私は、そう読みました。
では、明日から取り組める手順に移ります。

手順1 自社のEC化率を出してみる

まず、ここからの手順は私からのご提案です。
そして、直近3か月の売上を2つに分けます。

1つはネット通販、もう1つはそれ以外です。
たとえば、店頭・催事・電話・FAX・卸先などです。

こうして、自社の割合を一度出しておきます。
すると、経産省の数字と並べて見ることができます。

ただし、大切なのは割合の高い低いではありません。
むしろ、ネットの外で何人と出会っているかです。

手順2 ネットの外の窓口に名簿の入口を置く

次に、ネットの外の窓口に名簿の入口を置きます。
たとえば、レジ横や催事のテーブル、お届けの箱です。

そこに、メルマガやLINEのQRコードを置きます。
また、「次の入荷や季節のご案内をお届けします」と添えます。

なお、入口は1つに絞ります。
そうすれば、お客様が迷わずに済みます。

手順3 100日で3回だけ便りを送る

さらに、ご登録くださった方に便りを送ります。
ただし、最初の100日で3回だけにします。

まず、1回目はご登録のお礼です。
次に、2回目はほかのお客様の声のご紹介です。

そして、3回目は次の季節のご案内です。
つまり、売り込みより先に思い出していただきます。

手順4 2回目のご注文は慣れた窓口で受ける

そして、2回目のご注文はネットに限らずお受けします。
たとえば、店頭の方は店頭、電話の方は電話でお受けします。

なぜなら、名簿はネットに移っていただく道具ではないからです。
むしろ、どの窓口でも、もう一度選んでいただくためのものです。

手順5 月に1回、名簿に入った方の割合を数える

最後に、月に1回だけ数える数字があります。
それは、出会った方のうち名簿に入った方の割合です。

ここでは仮に、これを「名簿化率」と呼びます。
なぜなら、EC化率と並べて見られるからです。

そもそも、日本全体のEC化率は自社では動かせません。
一方で、名簿化率は自社の手で動かせる数字です。

EC化率だけを追う直線から、名簿でめぐる同心円へ

ここからは、私の読み方です。
まず、直線ではネットの割合だけを追いかけます。

その結果、ネットの外で出会った方を見落としがちです。
しかも、その方々とはそれきりになりやすくなります。

これに対して、同心円はどこで出会っても名簿でめぐります。
すなわち、2回目からは直接お届けできます。

だからこそ、ネットの外にも「集めて売る」があります。
私は、そう読みました。

ここは、私からのご提案です。
割合の低さを、名簿でつながる余白として見てみてください。

そして、その積み重ねが100日ファン化計画と重なると考えます。
また、名簿でお届けするたびにお付き合いが深まると考えます。

まとめ|EC化率の外で出会うお客様と名簿でつながる

では、今日の要点をまとめます。
2025年の物販のEC化率は9.80%でした。

また、食品・飲料・酒類は4.66%です。
そして、ここからの手順は私からのご提案です。

まず、自社のEC化率を出してみます。
次に、ネットの外の窓口に名簿の入口を置きます。

さらに、100日で3回だけ便りを送ります。
そして、2回目は慣れた窓口でお受けします。

最後に、月に1回、名簿化率を数えます。
こうして、ネットの外のお客様とも名簿でつながります。

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今日は、直近3か月の売上を2つに分けてみてください。

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