二回目の購入から、手続きが消えました

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

「二回目の購入から、手続きが消えました」。

これは、私の支援先が、お客様からいただいた言葉です。

まず、この言葉の意味からお伝えします。

その会社は、二回目の注文に必要だった入力を、ほぼゼロにしました。

すると、お客様は「手続きをした」という感覚のないまま、買い物を終えられます。

つまり、消えたのは手続きそのものではなく、手続きの体感です。

そこで今日は、このリピート導線のつくり方をお伝えします。

ただし、システムの入れ替えは必要ありません。

前提|リピート導線とは、二回目の歩数を減らす設計

リピート導線とは、初回購入のお客様が二回目にたどる道のことです。

以前、F2転換の記事で、原因は熱ではなく距離だとお伝えしました。

今回は、その距離を実際に縮める話になります。

まず、初回のお客様は、住所も支払い方法もすでに登録済みです。

つまり、二回目に同じ入力をお願いする理由は、会社側にはありません。

ところが、多くのサイトでは二回目も初回と同じ道を歩かせています。

なぜなら、導線が「新規のお客様」を前提に組まれているからです。

前提|多くの会社は、二回目のお客様を初めての人として扱う

実際の画面を見せていただくと、症状は共通しています。

まず、同梱物の二次元コードが、トップページに飛びます。

そのため、お客様は自分が買った商品を検索し直すことになります。

次に、カートに入れた後で、再ログインを求められます。

しかも、パスワードを忘れていれば、そこで買い物は終わります。

さらに、クーポンコードの手入力が待っています。

要するに、会社は覚えているのに、覚えていないふりをした画面になっているのです。

前提|リピート導線から手続きを消す、3つの手順

そこで、次の3つを順番に直してください。

まず、同梱物の二次元コードの飛び先を、その商品のカート直前に変えます。

これだけで、検索し直す歩数が消えます。

次に、「前回と同じ内容で注文」を1画面で完結させます。

住所・支払い・数量は、登録済みの情報を初期表示すれば済みます。

最後に、お届け間隔の変更を、注文と同じ画面に置きます。

なぜなら、間隔を調整できる方は、解約ではなく継続を選ぶからです。

なお、3つとも既存のカートシステムの設定で対応できる範囲です。

前提|ダークパターンとの違いは、出口の長さ

ここで、大事な注意点があります。

手続きを消すのは、買う方向だけではありません。

たとえば、知らないうちに定期コースへ切り替える設計は、逆効果です。

それは、いま消費者庁が問題にしているダークパターン規制の対象になり得ます。

しかも、規制以前に、お客様の信頼を失います。

だから、基準はひとつです。

買う手続きと、やめる手続きを、同じ長さにしてください。

入口だけ短く、出口だけ長い導線は、必ず見抜かれます。

事例|20年の現場で、手続きが消えた後に起きたこと

私は20年以上、通販の事業会社で実務を続けてきました。

年商600億円規模の通販企業で、社員として現場に立ってきました。

さらに、ゼロイチから11の事業を立ち上げています。

その中で、二回目の導線を短くした後には、共通の変化が起きています。

まず、二回目までの平均日数が縮まります。

次に、問い合わせから「注文方法が分からない」が減ります。

そして、冒頭のような言葉が、アンケートに書かれるようになります。

要するに、導線の設計は、お客様の言葉になって返ってくるのです。

事例|「1か月目の仕組みづくり」に入れた理由

私は『【小さな会社】ネット通販 億超えのルール』を書きました。

版元はすばる舎で、2017年12月18日の刊行です。

同書の第4章の章題は、「1か月目に実施する『仕組みづくり』に役立つ法則18」です。

つまり、導線の整備は、売上を伸ばす施策より先に置くべき仕事です。

なぜなら、導線に穴があるまま集客しても、二回目でこぼれ続けるからです。

だからこそ、広告費を足す前に、リピート導線を先に閉じてください。

まとめ|リピート導線を確かめる3つの問い

そこで、いまの自社を測ってみてください。

問1. 二回目の注文に必要な入力項目は、いくつありますか。数えたことはありますか。

問2. 前回と同じ内容の注文は、1画面で完結しますか。

問3. やめる手続きは、買う手続きと同じ長さですか。

3つとも答えられるなら、導線はすでに設計されています。

一方、1つでも詰まったなら、二回目のお客様が今日も検索し直しています。

まとめ|今日の一手

今日やることは、ひとつだけです。

自社で初回購入をした前提で、二回目の注文を最後まで自分でやってみてください。

そのうえで、入力した項目の数を紙に書いてください。

その数がゼロに近づくほど、お客様の口から「手続き」という言葉が消えます。

関連記事:F2転換とは100日ファン化計画とはダークパターン規制はいつから

まとめ|次の段階へ

ここから先は、この導線を100日ファン化計画のどの節目に置くかの設計になります。

もっとも、置き方は購入頻度と商材の消費サイクルで変わります。

自社がいまどの段階にいるのかを、まず確かめてみてください。

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・CRMにビッグデータ・AIを活用していないので自社の商品を買う事が前提で組んでいる
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