まえがき|”優秀な人材を採れば勝てる”という前提が、もう壊れています
ChatGPTに「自社EC通販の売上を3倍にする戦略を作って」と打ち込めば、5秒で1万字の戦略レポートが返ってきます。
それも、それなりに筋の通った内容で、です。
ところが、です。
2026年現在、通販コンサルへの依頼は減るどころか、むしろ増え続けています。
理由は、たったひとつ。
AIが出すのは「正論」、コンサルが出すのは「あなたの会社で実行できる答え」だからです。
そして、ここから先が本題になります。
率直に申し上げると、勝ち残っていく通販事業者は、もうひとつ別の現実に気づき始めています。
それは、こういうことです。
優秀なマーケター、優秀なCRM担当者、優秀な広告運用者——彼らは、もうあなたの会社には来ません。
来ない、のです。
求人を出しても返事はありません。エージェントに頼んでも、年収1,000万円を提示しても、振り向いてもらえません。
これが、2026年の通販業界の現実です。
ところが、いまだに多くの経営者が、この前提に気づかずに動いています。
「優秀な人材を採れば、自社のマーケティングは強くなる」
そう信じて、採用予算を増やし、求人広告に金を投じ、面接を続けている。
ですが、そもそも採れないのです。
この大前提が崩れた瞬間、通販事業の戦い方は、根本から書き換えられます。
そして、ここに、AI時代の通販コンサルの本当の役割が見えてきます。
本記事では、流通総額3,800億円・421社を支援してきた株式会社ルーチェが、”採れない人材”を前提にしたAI時代の通販コンサル選びと、本当に依頼すべき10社を、ファネル設計士の視点でお伝えします。
そして、その判断基準として、私が25年間の現場経験から体系化した「西村式 通販11領域マップ®」と「3層モデル®」という2つの独自フレームをお見せします。
これは単なる比較記事ではありません。
私が25年間、通販業界の現場で見てきた風景の言語化です。
5分間だけ、お付き合いください。
序章|5秒で戦略が出る時代に、なぜ通販コンサルは消えないのか
私の元に、ある日、こんなメールが届きました。
「西村先生、もう通販コンサルは要らなくなる時代じゃないですか。ChatGPTで何でもできてしまうのに、なぜ先生のところに依頼が増え続けているのか、率直に教えてください」
差出人は、年商15億円規模のD2C通販企業の経営者でした。
正直なメールです。
そして、これは多くの経営者が口にしないだけで、内心では同じことを思っている問いでもあります。
私はこう返信しました。
「ChatGPTが出すのは”正論”です。私が出しているのは”あなたの会社で実行できる答え”です。そして、もうひとつ。今、本当に欠けているのは戦略ではなく、戦略を実行する人なのです」
この一行が、本書の出発点です。
戦略が無料になっても、通販事業は楽にならない。
むしろ、戦略が誰でも手に入る時代だからこそ、勝敗は「実行」で決まる。そして実行を担う人材は、もう市場に残されていない。
この残酷な現実から目を逸らさないこと。
そこから、AI時代の通販経営は始まります。
第Ⅰ部:診断編
第1章|採れない時代──”優秀な専門人材”は、もうあなたの会社には来ません
これは、好景気のせいではありません。構造変化です
「最近、人が採れなくて」
経営者と会うたびに、聞く言葉です。
そして、ほとんどの経営者は、こう続けます。
「景気が良くなれば、また採れるようになるだろう」
ところが、です。
これは、好景気のせいでも、給与が安いせいでもありません。日本の労働人口そのものが、2026年を境に決定的なフェーズに入ったのです。
2030年までに、日本のホワイトカラー労働者は約340万人不足するという試算があります。マーケティング、データ分析、CRM、広告運用——通販事業の中核を担う人材は、その不足のど真ん中にいます。
つまり、こういうことです。
「採れる時代」は、もう戻ってきません。
戻ってこない前提で、組織を組み直す必要があるのです。
通販業界は、人材難の最前線にいます
ここで、通販業界の現実を直視してみましょう。
通販事業の中核業務である「マーケティング・CRM・広告運用・データ分析」は、すべての業界が欲しがっている職種です。
商社、大手メーカー、外資系企業、コンサルティングファーム、ベンチャーキャピタル——あらゆるプレイヤーが、同じ人材を奪い合っています。
そして、年商10〜100億円規模の通販企業は、この奪い合いの中では、正直に言って勝てません。
待遇でも、ブランドでも、キャリア面でも、より大きな企業に負けます。
採用エージェントに払う紹介料は1人あたり300万円を超え、半年かけて採用した人材も、1年後には大手に引き抜かれてしまう。
これが、現場で起きている残酷な現実です。
私が支援してきた421社の経営者が、口を揃えてこう言います。
「西村先生、本当に欲しい人ほど来ないんですよ。来てくれるのは、まだ実力が定まらない若手か、何かしらの理由で大手を離れざるを得なかった人ばかりです」
そしてその後に続く言葉は、決まってこうです。
「でも、どこも同じだから、仕方ないですよね……」
仕方ない。
このひと言で、多くの経営者は、思考を止めてしまうのです。
それでも、戦略実行のスピードは落とせません
ここで、重要な問いが浮かびます。
人は採れない。ですが、市場は待ってくれません。
新しい広告フォーマットが出れば、すぐにテストしなければならない。競合が新商品を出せば、すぐにLPで対抗しなければならない。CRMの自動化を進めなければ、リピート率はじわじわと落ちていく。
実行のスピードは、止められないのです。
ところが、人は採れない。
では、どうすればよいのでしょうか。
ここで、経営者の前に、ふたつの選択肢が現れます。
選択肢A:諦める
「人が採れないなら、無理をしないことだ」と、現状維持を選ぶ。新しい広告も、新しい施策も、半年に1回のペースに落とす。リピート率は徐々に落ちる。売上は緩やかに下がる。
3年後、廃業を検討するか、安値で他社に売却することになります。
選択肢B:根本から組み直す
「人が採れない前提で、組織を再設計する」。
そして、この選択肢を選んだ通販事業者だけが、ある”新しい方程式”に辿り着いています。
その方程式が、本書の中核です。
第2章|AI時代の新しい方程式──AIエージェント×半分の人員×高速PDCA
ここからが、本書の中核です。
冒頭でお伝えした方程式を、もう一度書きます。
AIエージェントを社内に導入し、専門人材を半分にして、高速PDCAで戦う。
そして、ここで誤解してほしくないことがあります。
これは「コスト削減のために人を減らす」話ではありません。
「そもそも増やせないのだから、増やさない前提で勝ち切る」話です。
順序がまったく逆なのです。
採れない前提で組み直すと、組織はこう変わります
中規模の通販企業(年商5〜30億円規模)の標準的な体制を見てみましょう。
旧来型の組織では、こう組まれていました。
| 役割 | 人数 | 年収目安 | 年間人件費 |
|---|---|---|---|
| マーケティング担当 | 2名 | 720万円 | 1,440万円 |
| CRM・LTV設計担当 | 2名 | 660万円 | 1,320万円 |
| LP制作ディレクター | 2名 | 600万円 | 1,200万円 |
| 広告運用担当 | 1名 | 720万円 | 720万円 |
| 合計 | 7名 | ─ | 約4,680万円 |
これが、AI時代にはこう変わります。
| 役割 | 人数 | 年間人件費 |
|---|---|---|
| マーケ担当(AIエージェント連携) | 1名 | 720万円 |
| CRM・LTV担当(AIエージェント連携) | 1名 | 660万円 |
| LPディレクター(AIエージェント連携) | 1名 | 600万円 |
| 広告運用担当(AIエージェント連携) | 1名 | 720万円 |
| AIエージェント運用費 | ─ | 約240万円 |
| 合計 | 4名+AI | 約2,940万円 |
差額、年間1,740万円。
ところが、これは「節約」ではないのです。
そもそも7名は採れないのだから、4名で回す前提を作るしかない。そして4名で回すには、AIエージェントを正しく実装するしかない。
つまり、選択肢がそれしかないのです。
なぜ4名+AIが、7名より速いのか
ここが、本書で一番大事な箇所です。
通販事業の成否を決めるのは、戦略の質ではありません。
「PDCAを回した回数」です。
LPの改善案、メール文面のテストパターン、広告クリエイティブのバリエーション——これらを月に何本作れて、何本回せるか。それだけが、最終的な売上を決めるのです。
旧来型の組織では、7名で月20本のテストを回すのが限界でした。
なぜなら、企画も実行も承認も、すべて人を介していたからです。
ところが、AIエージェントを正しく実装した組織では、4名で月200本以上のテストを回せるようになります。
10倍のPDCA。
これが、AI時代の競争優位の本質です。
想像してみてください。
あなたの競合が月20本のLP改善をしている横で、あなたの会社が月200本回している。
3か月後、6か月後、両社の売上にどれほどの差がつくか。
これは、もはや努力で埋められる差ではありません。
ところが、9割の経営者がここで躓きます
「なるほど、AIエージェントを導入して、4名で200本回す体制を作ればいい」
そう思って、自社で実装に乗り出した経営者の9割が、3か月以内に挫折します。
理由は、単純です。
ChatGPTを使うことと、AIエージェントを業務に統合することは、まったく別の能力だからです。
ChatGPTで広告文を書かせるのは、誰でもできます。
しかし、「広告運用→効果測定→改善案生成→次のテスト投下」という一連の流れを、AIエージェントが自律的に回せるように設計するのは、まったく次元の違う話です。
そして、この実装を独力でやろうとすると、ほぼ確実に挫折します。
なぜなら、AIエージェントを業務に組み込むには、3つの能力が同時に必要だからです。
- 通販事業の業務フロー全体を設計できる力(経営)
- AIにどこまで任せるかを判断できる力(業務設計)
- AIに正しい指示を出し、出力を評価できる力(プロンプト+実装)
これら3つを、社内に揃えるのは、もはや不可能に近いのです。
なぜなら——「人が採れない」のだから。
ここで初めて、AI時代の通販コンサルの本当の役割が立ち上がってきます。
戦略を出してくれる人ではなく、AIエージェントの実装を伴走してくれる人。
これが、2026年以降のコンサルの定義です。
ところで、通販事業は11の領域に分解できます
ここで、いったん大きな視点に戻ります。
「組織を3層に分けて、AIに実行を任せる」と申し上げてきました。
ですが、その前に、もうひとつ大事な前提があります。
そもそも、通販事業とは何か。
これを正しく理解しないと、「どの業務をAIに任せ、どの業務に人を集中させるか」の判断が、現場でできません。
私は、通販事業を11の領域に分解しています。
これを「西村式 通販11領域マップ®」と呼んでいます。
| レイヤー | 領域 |
|---|---|
| 顧客接点 | ①広告流入設計/②商品ファネル化/③CRM・優良顧客化/④ファンマーケティング |
| 事業基盤 | ⑤商品開発・ブランド設計/⑥数字・KPI設計 |
| オペレーション | ⑦物流・受注体制/⑧コールセンター・CS設計/⑨薬機法・景表法・特商法 |
| 経営基盤 | ⑩組織・人材・AIエージェント/⑪収益・財務設計 |
11個も並ぶと、最初は圧倒されるかもしれません。
ですが、ここに通販事業の本質が詰まっています。
多くの経営者は、このうち①〜④の「顧客接点」だけを議論しがちです。
「もっと広告を強化しよう」「リピート率を上げよう」「ファンを増やそう」——会議で語られるのは、ほぼこの4領域です。
ところが、です。
通販事業が3年以内に倒れる原因の8割は、⑤〜⑪の”地味な領域”にあります。
商品開発(⑤)で差別化できていないのに、広告(①)にお金を投じている。
数字(⑥)が見えていないのに、CRM施策(③)を打っている。
物流(⑦)が詰まって、ファン化(④)どころではなくなる。
薬機法(⑨)違反で、せっかく作ったLPが全部使えなくなる。
組織(⑩)が崩壊して、戦略がまったく実行されない。
キャッシュフロー(⑪)が回らず、ある日突然倒産する。
これが、私が421社を見てきて確信している現実です。
AI時代の通販経営とは、この11領域すべてに目を配りながら、3層モデル®で組織を組み直すことなのです。
そして、ここからが本書のクライマックスになります。
11領域を、3層モデル®でどう組み直すか——その全体像を、次章でお見せします。
第Ⅱ部:設計編
第3章|西村式 AI時代の通販3層モデル®
前章でお伝えした「西村式 通販11領域マップ®」を、組織側からどう設計するか。
それが、本章でお伝えする西村式 AI時代の通販3層モデル®です。
通販事業を「3つの層」に分解する
通販事業の中で行われている業務は、よく見ると、3つの層に分解できます。
【第1層:実行層】
広告配信、メール配信、レポート作成、データ集計、初稿コピー作成、KPIモニタリング——こうした”判断を伴わない反復業務”が、ここに該当します。
【第2層:判断層】
戦略の修正、コピーの最終決裁、企画の方向性決定、施策の優先順位付け、予算配分——”経験と判断が必要な業務”が、ここに該当します。
【第3層:ファン化層】
ブランドの世界観、創業者の哲学、顧客との対話、ストーリーテリング、長期的な顧客関係——”人にしか作れない関係性”が、ここに該当します。
それぞれの層を、誰が担当するか
ここからが本題です。
旧来型の組織では、優秀な人材がこの3層を全部やろうとしていました。
優秀なマーケターを採用して、実行も判断もファン化も任せる。
ところが、優秀な人材は採れない。採れたとしても、実行作業に多くの時間を取られて、判断やファン化に手が回らない。これでは勝てるはずがありません。
そこで、3層モデルは、こう組み直します。
| 層 | 担当 | 役割 |
|---|---|---|
| 第1層:実行層 | AIエージェント | 反復業務を24時間自動で回す |
| 第2層:判断層 | 半分に絞った専門人材 | 戦略修正・最終決裁に専念する |
| 第3層:ファン化層 | 経営者・ブランドの顔 | 顧客との関係性を直接育てる |
つまり、こういうことです。
AIに実行を任せ、人は判断に専念し、経営者はファン化に時間を使う。
これが、人材難の時代に勝ち残る、唯一の組織設計です。
なぜこのモデルが、AI時代の最適解なのか
理由は、3つあります。
理由①:採れない人材を諦める前提で組まれている
第1層をAIに任せることで、専門人材の必要数が半減します。「7名揃わないと回らない組織」から、「4名で200本回す組織」へと書き換わります。
「人が採れない」という前提から逆算した設計だからこそ、現実に機能するのです。
理由②:判断業務に専門人材を集中させられる
旧来型の組織で、最も無駄遣いされていたのは「優秀な人材が反復業務に時間を取られている」ことでした。
採用に半年かけ、年収700万円を払って獲得したマーケターが、毎日のレポート作成と広告入稿で1日の半分を消費している。これほどの無駄はありません。
3層モデルでは、第1層をAIが担うことで、専門人材は第2層の判断業務に100%の時間を使えるようになります。
理由③:経営者がファン化に集中できる
これが、3層モデルの最大の価値です。
通販事業の最終的な勝敗は、商品力でも広告でもなく、「顧客との関係性」で決まります。
そしてこの関係性は、AIにも、専門人材にも、作れません。
経営者本人が、顧客と直接対話し、世界観を語り、哲学を伝え続けることでしか、生まれないのです。
ところが、ほとんどの経営者は、第1層と第2層の業務に追われて、第3層に時間を使えていません。
3層モデルは、経営者を第3層に解放するための設計でもあるのです。
これが、私が提唱してきたベルトコンベア理論®の進化形です。
ベルトコンベア理論®は、顧客が新規→リピート→VIP→ファンへと自動的に移行していく仕組みを設計するものでした。
3層モデル®は、その仕組みを「採れない時代」に持続可能にするための、組織側の設計です。
両輪が揃って初めて、AI時代の通販経営が完成します。
第4章|AI時代に通販コンサルを選ぶ7つの基準
ここまでお伝えしてきた「11領域マップ®」と「3層モデル®」を、社内だけで実装するのは、ほぼ不可能です。
なぜなら、「人が採れない」のだから。
だからこそ、伴走してくれるコンサルを選ぶ必要があります。
そして、ここまで読み進めてきたあなたは、もう気づいているはずです。
AI時代に必要な通販コンサルは、「戦略を出してくれる人」ではない。
「11領域マップ®と3層モデル®を一緒に実装してくれる伴走者」です。
では、そういうコンサルを、どう見極めればよいのか。
私が提案する7つの基準を、お伝えします。
基準①:実行を伴走できるか
最も重要な基準です。
戦略を提案するだけのコンサルは、AI時代にはもう価値が薄くなりました。
なぜなら、戦略はChatGPTでも出せるからです。
選ぶべきは、戦略を提案した上で、社内の実行担当者と一緒に手を動かしてくれるコンサルです。週次の定例ミーティングで、KPIを見ながら、施策の修正までやってくれるかどうか。
この点を、契約前に必ず確認してください。
基準②:自社の業態に特化しているか
通販事業と一口に言っても、業態はまったく違います。自社EC(D2C)/単品リピート通販(健康食品・化粧品)/モール通販(楽天・Amazon・Yahoo)/BtoB通販。これらは、勝ち筋もKPIも組織設計も、すべて異なります。
「ECなら何でもできます」と言うコンサルは、逆に危険です。汎用的なノウハウしか持っていない可能性が高い。
自社の業態で、具体的な支援実績が複数あるかを、必ず確認してください。
基準③:CRM・LTV設計の知見があるか
新規獲得広告の最適化は、AIによって急速に汎用化しています。
差がつくのは、リピート設計、CRM、LTV最大化——つまり、新規顧客をリピーターに、リピーターをVIPに、VIPをファンに変えていく設計です。
ここはAIには設計できません。なぜなら、顧客の感情の流れを設計する仕事だからです。
CRMの具体的な事例を持っているコンサルかどうか。LTVを2倍3倍に伸ばした実績があるかどうか。ここを見抜いてください。
基準④:ファン化スキームを持っているか
これは基準③の延長線上にあります。
通販事業の長期的な利益は、ファン顧客から生まれます。
新規顧客の獲得コストは年々上がり続け、もはや初回購入だけでは赤字です。2回目、3回目、5回目、10回目と購入してくれる顧客がいて初めて、利益が出る構造になっています。
そのファンをどう作るか。具体的なスキームを持っているコンサルだけが、AI時代に価値を出せます。
私の場合はベルトコンベア理論®として体系化していますが、各社それぞれの方法論があるはずです。「ファン化」という言葉を、抽象論ではなく具体論で語れるかどうかを確認してください。
基準⑤:AIエージェント実装の経験があるか
これが、AI時代に新しく加わった基準です。
AIエージェントを業務に組み込んだ実績があるコンサルかどうか。これを判断するには、こう質問してみてください。
「御社の支援先で、AIエージェントを導入して、専門人材を半減させた事例はありますか?」
明確な事例を3つ以上挙げられるコンサルは、本物です。
「これから取り組む予定です」「研究中です」と答えるコンサルは、まだ早い。
基準⑥:実績の数字が公開されているか
支援社数、流通総額、リピート率改善実績、LTV向上率——これらの数字が、公式サイトで公開されているかを確認してください。
数字が出せないコンサルは、出せない理由があります。
私の場合は、支援実績421社、流通総額3,800億円超を公開しています。
数字を公開できるかどうかは、覚悟と自信の表れです。
基準⑦:経営者本人が動くか/チーム制か
最後の基準です。
営業担当と実行担当が違う会社は、要注意です。
営業の場では「経験豊富な代表が直接担当します」と言われていたのに、契約後に出てきたのは経験の浅い若手だった——これは、本当によくある失敗パターンです。
契約前に、必ず聞いてください。
「実際に手を動かしてくれるのは、誰ですか?その方と、契約前に話せますか?」
この質問に明確に答えられないコンサルは、選ぶ価値がありません。
7つの基準・チェックリスト
| # | 基準 | 確認方法 |
|---|---|---|
| ① | 実行を伴走できるか | 週次定例の有無、施策修正の実例 |
| ② | 自社業態に特化しているか | 同業態の支援実績3件以上 |
| ③ | CRM・LTV設計の知見 | LTV2倍以上の改善事例 |
| ④ | ファン化スキームを持つか | 体系化された方法論の名称 |
| ⑤ | AIエージェント実装の経験 | 人員半減の具体事例3件 |
| ⑥ | 実績数字の公開 | 公式サイトでの数字の明示 |
| ⑦ | 経営者本人が動くか | 契約前の担当者面談 |
この7つを満たすコンサルだけが、AI時代の伴走者として機能します。
そして次章では、この基準で評価した、おすすめの通販コンサル10社をお伝えします。
第Ⅲ部:選択編
第5章|通販コンサル10社徹底比較【2026年最新】
ここからは、AI時代の7つの基準で評価した、通販コンサルおすすめ10社をご紹介します。
各社それぞれに強みと特化領域があります。自社の業態と課題に最も合うパートナーを、見極めてください。
株式会社ルーチェ|D2C・単品リピート特化|3層モデル®でAI時代のファン化を設計
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区銀座8-17-5 |
| 代表 | 西村公児 |
| 支援実績 | 421社・流通総額3,800億円超 |
| 得意領域 | 自社EC(D2C)、単品リピート通販、CRM設計、ファン化、AIエージェント実装 |
| 料金 | 30分無料相談/6か月コンサル¥1,155,000/年間プロジェクト¥1,980,000(税込) |
弊社の特徴を、率直にお伝えします。
最大の強みは、ベルトコンベア理論®と西村式 通販11領域マップ®・3層モデル®という、独自に体系化した方法論を持っていることです。
代表の西村は、年商600億円規模の大手通販企業で16年間、販売企画から債権管理までを経験してきた現場上がりの人間です。机上の戦略ではなく、現場で実装した経験を、そのままコンサルに反映させています。
D2C・単品リピート通販のCRM設計とファン化スキーム構築では、業界トップクラスの実績を持っていると自負しています。
特に、AIエージェントを活用した「半分の人員で月200本のPDCAを回す体制」の構築支援は、2026年から本格的に提供しているサービスです。
こんな企業におすすめ
- D2C・単品リピート通販で年商5億円〜100億円規模
- 専門人材の採用に苦戦している
- リピート率を抜本的に改善したい
- AIエージェントの実装を検討している
公式サイト:https://luce-consulting.com/
株式会社Venture Ocean|D2Cマーケティング|調査ベースの戦略立案
D2Cマーケティングと新規事業立ち上げに特化したコンサル会社です。代表は株式会社I-neで「YOLU」ブランドを1年で売上70億円に伸ばした実績を持ちます。
調査と分析を起点とした戦略立案が強みで、新規事業の累計黒字化を平均1年以内で実現する成果を出しています。
こんな企業におすすめ
- これからD2Cブランドを立ち上げたい
- データドリブンな意思決定を重視する
- 新規事業の早期黒字化を目指す
EC-Consulting Japan株式会社|Yahoo!ショッピング特化|運営代行も対応
ECサイトの制作から運営・集客までワンストップで対応する通販コンサルティング会社です。Yahoo!JAPANコマースパートナー認定企業として、Yahoo!ショッピングBest Store Awardsを受賞しています。
取引社数は累計500社以上。小売業からスタートしてEC事業の現場で成果を出してきた実績が強みです。
こんな企業におすすめ
- Yahoo!ショッピングを主戦場にしたい
- ECサイト構築から運営まで一括で任せたい
株式会社YUGETA ECコンサルティング|楽天市場特化
楽天市場のコンサル現場で結果を出し続けたプロが集う会社で、楽天市場のEC戦略に特化しています。
効率的なプロモーションと売れる商品の育成に強みがあり、月額費用を自由に設定できる柔軟な料金体系が特徴です。
こんな企業におすすめ
- 楽天市場で売上を伸ばしたい
- 中小規模で予算が限られている
アートトレーディング株式会社|運営代行統合型
ECサイト作成から在庫管理、物流まで支援してくれる運営代行統合型の会社です。コンサルプランは「EC運営サポートプラン」「EC育成コンサルプラン」の2種類が用意されています。
社内にECのプロを育成することで、継続的な売上拡大を実現する設計です。
こんな企業におすすめ
- 運営業務を丸ごと任せたい
- 社内にECプロを育成したい
株式会社いつも|大手通販向け総合コンサル
通販・EC事業の総合コンサルとして大手企業からの依頼が多い会社です。マーケティング、サイト構築、運営代行まで幅広いサービスを展開しています。
こんな企業におすすめ
- 年商50億円以上の大手通販企業
- 総合的な支援体制を求める
StockSun株式会社|フリーランス活用型
社内競争率日本一を謳う会社で、上位1%のEC/D2Cコンサルタントのみが提案できる仕組みです。コンサルタントの指名・変更ができ、複数名からのコンペ提案も可能です。
こんな企業におすすめ
- コンサルタントを自分で選びたい
- 複数の提案を比較検討したい
株式会社これから|AI自動集客ツール活用
過去に3,000社以上との取引実績があり「公開後すぐに売れるサイト」として定評があります。自動集客ツール「AdSIST」を利用すれば、低コストで集客が可能です。
こんな企業におすすめ
- ECサイトを始めたばかり
- 自動化ツールで効率的に集客したい
株式会社Proteinum|Amazon・楽天出身者集団
Amazon・楽天ブランド出身のスタッフで構成されたEC事業に強い通販コンサルティング会社です。これまでの売上増加率は平均300%以上、顧客満足度93.5%を達成しています。
こんな企業におすすめ
- Amazon・楽天モールで売上を伸ばしたい
- 出身者ノウハウを活用したい
薬事法ドットコム(株式会社総合医科学研究所)|単品リピート+薬機法特化
健康食品・化粧品の単品リピート通販で、薬機法対応も含めた支援を提供する会社です。薬機法の専門知識を持つ強みがあります。
こんな企業におすすめ
- 健康食品・化粧品の単品リピート通販
- 薬機法対応に不安がある
比較表(一覧)
| 会社名 | 得意業態 | AI時代対応 | 伴走力 | おすすめ規模 |
|---|---|---|---|---|
| ルーチェ | D2C・単品リピート | ◎ | ◎ | 5〜100億円 |
| Venture Ocean | D2C・新規事業 | ○ | ○ | 1〜30億円 |
| EC-Consulting Japan | Yahoo!特化 | △ | ○ | 1〜10億円 |
| YUGETA | 楽天特化 | △ | ○ | 1〜10億円 |
| アートトレーディング | 運営代行統合 | △ | ◎ | 5〜50億円 |
| いつも | 大手向け総合 | ○ | ○ | 50億円以上 |
| StockSun | フリーランス型 | ○ | △ | 1〜30億円 |
| これから | 自動化ツール | ○ | △ | 〜5億円 |
| Proteinum | モール特化 | △ | ○ | 5〜50億円 |
| 薬事法ドットコム | 健康食品・化粧品 | △ | ○ | 5〜50億円 |
10社それぞれに、得意領域と適合規模があります。
「どこが一番いい」という議論は、本質的にはありません。あるのは、「あなたの会社の業態と規模に、どこが最も適合するか」という選択だけです。
第6章|依頼前に準備すべき5つのこと
通販コンサルへの依頼を検討するなら、契約前に5つのことを準備してください。
これがないと、コンサル側も的確な提案ができず、結果として高い費用を払って成果が出ない、という最悪のパターンになります。
準備①:直近12か月の数字
売上推移、CPO(顧客獲得単価)、LTV(顧客生涯価値)、リピート率(F2転換率、F3転換率)、月次の広告費——これらを最低12か月分、Excelにまとめてください。
数字がないと、課題の特定ができません。
準備②:顧客台帳
どんな顧客が、いつ、何回、いくら買ったか。これを把握できる顧客台帳を整備してください。
顧客台帳のないコンサル契約は、ほぼ確実に失敗します。
準備③:解決したい課題の優先順位
経営者の頭の中には、「あれもこれも」という課題が山積しているはずです。
その中から、最重要の3つを選んでください。
「3年後に廃業するか、勝ち残るか」を決める課題は何か。それを特定するだけで、コンサルとの議論の質が劇的に変わります。
準備④:投資可能な予算と期間
「とりあえず話を聞いてから決める」では、コンサル側も具体的な提案ができません。
「6か月で500万円まで」「1年で1,000万円まで」など、具体的な枠を決めて伝えてください。
予算の大小ではなく、明確に決まっているかどうかが重要です。
準備⑤:社内の意思決定者と実行担当者の特定
最後に、コンサル契約後に「誰が意思決定し、誰が実行するか」を明確にしてください。
経営者だけが盛り上がっても、社内に実行担当者がいなければ、戦略は紙切れに終わります。
逆に、実行担当者を巻き込まずに進めると、現場が反発して、プロジェクトが頓挫します。
第7章|よくある質問(FAQ)
Q1. AI時代でも、通販コンサルは本当に必要ですか?
率直にお答えします。
戦略立案だけが目的なら、不要です。
ChatGPTで十分な答えが出ます。
ですが、「採れない人材を前提に、AIエージェントを実装し、3層モデル®で組織を再設計する」のが目的なら、コンサルは不可欠です。
これは独力では、ほぼ実装できません。
Q2. 月20万円のコンサルと月100万円のコンサル、何が違いますか?
費やす時間と、伴走の深さが違います。
月20万円のコンサルは、月1〜2回のミーティングと電話相談が中心です。アドバイスは受けられますが、実行は自社で行います。
月100万円のコンサルは、週次定例で施策を一緒に動かし、現場の意思決定にも関与します。実行レベルでの伴走が含まれます。
「人が採れない」前提なら、後者を選ぶべきです。
Q3. ChatGPTで戦略を出すのと、コンサルに頼むのは何が違いますか?
ChatGPTは「正論」を出します。
コンサルは「あなたの会社で実行できる答え」を出します。
正論と実行可能な答えは、まったく別物です。これが、AI時代になってもコンサルが消えない理由のすべてです。
Q4. 売上規模が小さいのですが、依頼するのは早いですか?
年商1億円未満であれば、まずは事業分解チェックリスト(無料)と30分無料相談から始めることをおすすめします。
そこで方向性が定まってから、6か月コンサルや年間プロジェクトに進む流れが、最も無駄がありません。
Q5. 契約後に成果が出なかった場合、どうなりますか?
契約前に、必ずこう聞いてください。
「3か月後の中間レビューで、想定通りの成果が出ていなかった場合、どうなりますか?」
この質問に明確に答えられるコンサルだけが、本物です。
弊社の場合は、3か月ごとに成果を検証し、必要に応じて契約内容の見直しを行います。
Q6. 楽天モール特化のコンサルとD2Cコンサルは、併用できますか?
可能ですが、必ず役割分担を明確にしてください。
モールはモール特化のコンサル、D2CはD2C特化のコンサル、と棲み分ける形が現実的です。両方を一社に求めると、どちらも中途半端になります。
Q7. AI時代の通販で、成功している企業の共通点は何ですか?
3つあります。
①採れない人材を前提に、AIエージェントを早期実装している
②経営者本人がファン化(第3層)に時間を使っている
③月200本以上のPDCAを回せる体制を持っている
この3つが揃った企業は、間違いなく勝ち残ります。
終章|採れない時代の経営者へ
ここまで読み進めてくださった方に、最後にひとつだけ、お伝えしたいことがあります。
通販事業の経営者であるあなたが、いま直面している「人が採れない」という現実は、あなたの会社だけの問題ではありません。
日本の通販業界全体の、構造的な問題です。
ところが、ここからが分かれ道になります。
「仕方ない」と諦めて、現状維持を続ける経営者と、
「採れない前提で、組織を組み直そう」と決断する経営者。
3年後、両者の売上には、取り返しのつかない差がついています。
そして、もうひとつ。
AIエージェントを実装した組織と、しなかった組織の差は、人員数では埋まりません。
月200本のPDCAを回せる組織に、月20本の組織が追いつくことは、もう不可能なのです。
つまり、あなたが今、何を選択するかで、5年後の会社の姿は決まります。
私が25年間、通販業界で見てきて、ひとつ確信していることがあります。
それは、勝ち残るのは、最も賢い経営者ではなく、最も早く決断した経営者である、ということです。
頭の良さでも、資本の大きさでもありません。
「現状を変える」と決断し、最初の一歩を踏み出した経営者だけが、勝ち残ってきました。
そして、その最初の一歩は、誰かに伴走してもらう方が、圧倒的に早く、確実です。
ChatGPTにできるのは、戦略の提示だけです。
組織の変革は、人が伴走しなければ、絶対に起きません。
最初の一歩は、「自社の現在地を知る」ことから
ここまでの長い文章を読んでくださったあなたに、いきなり高額のコンサル契約をおすすめするつもりはありません。
勝ち残る経営者がまず最初にやるべきは、「自社の現在地を、客観的に把握すること」です。
そのために、弊社では2つのステップをご用意しています。
【ステップ1】西村式 通販11領域マップ®|事業分解チェックリスト(無料)
本記事の中で何度かご紹介してきた「西村式 通販11領域マップ®」。
ここまで読み進めてくださった方は、こう感じているはずです。
「11領域のうち、自社はどこに穴があるんだろう?」
「3層モデル®で組み直すといっても、まずどこから手をつければいいんだろう?」
この問いに、感覚ではなく数字で答えるためのツールを、弊社では無料で公開しています。
それが、「事業分解チェックリスト」です。
33問の設問にお答えいただくだけで、以下が即座に可視化されます。
- 11領域それぞれの「あなたの事業の達成度」(5段階評価)
- 3層モデル®における「最も穴のあいている領域」
- 総合スコアによる「経営の現在地」(4段階評価)
- 優先的に着手すべき3領域の自動抽出
記入時間は10〜15分。Excelファイルでダウンロードでき、自動採点・レーダーチャートで結果が表示されます。
11領域マップ®(再掲)
| レイヤー | 11領域 |
|---|---|
| 顧客接点 | ①広告流入設計/②商品ファネル化/③CRM・優良顧客化/④ファンマーケティング |
| 事業基盤 | ⑤商品開発・ブランド設計/⑥数字・KPI設計 |
| オペレーション | ⑦物流・受注体制/⑧コールセンター・CS設計/⑨薬機法・景表法・特商法 |
| 経営基盤 | ⑩組織・人材・AIエージェント/⑪収益・財務設計 |
▼ チェックリストのダウンロードはこちら(無料・メールアドレス登録)
https://luce-consulting.com/checklist
【ステップ2】30分・無料経営相談(オンライン)
チェックリストを記入した方限定で、株式会社ルーチェ代表 西村公児が直接対応する「30分・無料経営相談(オンライン)」をご提供しております。
この30分で、
- ご記入いただいた診断結果をベースに、最も弱い3領域に絞ってロードマップをお伝えします
- AIエージェント導入と3層モデル®実装の現実的な進め方をお見せします
- 6か月後・12か月後・3年後の到達点を一緒に描きます
- ご相談後の押し売りは一切いたしません(弊社では行いません)
なぜ「無料」でご提供するのか
正直に申し上げます。
私が直接対応する30分は、本来であれば対価をいただくべき時間です。
ですが、弊社が3層モデル®で支援するのは「採れない時代の通販経営」を本気で変える覚悟のある経営者のみです。
事業分解チェックリストを記入された方は、その時点で「自社の現状を客観的に見る覚悟がある経営者」です。
そういう方とだけ話したいので、入口を無料にしているのです。
ふらっと話を聞きに来る方には、申し訳ありませんがご対応できません。
ご相談からコンサル契約までの流れ
| STEP | 内容 | 詳細 |
|---|---|---|
| 1 | チェックリストDL | メールアドレスをご登録いただき、Excelをダウンロード(無料・10〜15分) |
| 2 | ご記入 | 33問にご記入いただき、自動で診断結果が表示されます |
| 3 | 無料相談予約 | 自動返信メールから、30分無料相談をご予約いただきます(オンライン) |
| 4 | 30分相談 | 西村公児が直接対応。診断結果をベースに、ロードマップをお伝えします |
| 5 | ご判断 | ご相談後、必要であれば6か月コンサルや年間プロジェクトをご提案します |
3年後、勝ち残っているかどうかの分岐点は、今この瞬間にあります
「人が採れない」という現実は、どれだけ目を逸らしても消えません。
ですが、これを前提に組織を組み直すと決断するだけで、3年後の景色は劇的に変わります。
決断するのは、あなたです。
弊社にできるのは、その決断を支える「客観的な現在地の可視化」と「具体的なロードマップの提示」だけです。
ですが、この2つが揃えば、決断は驚くほど明確になります。
まずは無料の事業分解チェックリストから、最初の一歩を踏み出してください。
事業分解チェックリスト ダウンロード
11領域マップ®で自社の現在地を10分で診断(無料)
30分・無料経営相談
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