ネット通販の初期費用

ネット通販の市場規模は、13.8兆円です。
私の通販ビジネスのコンサルティングでも
初期費用はなるべく低く抑える方法をお伝えしています。

事実。

・初期費用は50万円で大丈夫です。
・小ロットから仕入れられます。

この場合には、セミナー中にもお伝えしますが、
ネット通販ビジネスは、投資を回収するビジネスです。

よって、すでに通販ビジネスに携わっている経営者と

初心者に向けて話す事例が違うので
このあたりを一緒にしてはいけません。

ネット通販の単品リピートは投資回収ビジネスだといった
理由は、初期は赤字でも、広告費を投下して
顧客リストを手に入れることから始めるからです。

そして、その後のお客さまのリピート購入を促して、
利益を積み上げ、黒字化していくモデルだからです。

これがリピート通販ビジネスの本質なわけです。

したがって、初心者にお話しをしている
初期費用を抑えるということは、
広告費を抑えるということとほぼイコールなので
実践より勉強型としてのイメージと思って
頂いた方がよいです。

たしかに、広告費ゼロでお客さまを獲得する方法もあるにはあります。
SEOもその一つです。

メディアにニュースを流し、無料掲載するプレスリリースもあります。

通販をビジネスとして売上をコントロールし、
早い段階で年商数億までスケールするなら
広告費は必須です。

はじめに用意できる広告費が大きければ大きいほど、
リターンも大きくなり成長速度も速いです。

また、私の通販コンサルティングの支援項目の中に
ドライテストしてから商品を作るからリスクはない
というテクニックをお伝えしています。

確かに、小ロットで仕入れられることは事実です。

しかし、これもサプリメントや化粧品の
通販業をやっている人であれば周知のことですが、
製造ラインやパッケージ印刷の仕様上、
経済効率が良い最小ロットは3,000個です。

それ以下のロットでオリジナル商品を
作ろうとすると、残念ながら単価が高くなります。

ドライテストは、この単価が高いレベルで実施を
しておりお客さまの声の確認等で使っています。

オリジナル商品とは言うものの
すでに別のクライアントで使用した既存の処方を、
パッケージとネーミングだけのリパック
にして提供しています。

つまり、費用を抑えようとするばかりに、
利益率や商品力を失っていきます。

本質を見失ってはいけません。

商品がない段階でテスト販売を行い、
テストの結果が良い場合にだけ
商品を製造するドライテストと呼ばれる
販売手法もありますが、
私は、基本的にはこのグレーのやり方は
おすすめをしていません。

こうした事実を踏まえて、
経営者が真っ当なビジネスとして
ネット通販を立ち上げる場合、
妥当なコストはいくらなのかについて公開します。

1.商品原価：150万円～

2.制作費：50万円～

商品を販売するためには、ランディングページ（LP）が必要です。

3.システム費（カート利用料）：10万円～

売り切り型のEC通販とは異なり、
リピート通販では定期注文の顧客が大部分を占めます。
顧客単位にお届けサイクルや、次回出荷日の管理が必要になります。

4.決済手数料：10万円～

クレジットカードやコンビニ後払いの決済会社と契約する必要があります。
主要な決済会社であれば、決済金額に対して3～5％が課金されます。

5.コールセンターコスト：1万円～

コールセンターを外注する場合も
「0120」のフリーコールの回線を取得して
そのまま外注することも可能です。

.広告費：最低でも3ヶ月分

顧客獲得のために投資した広告費を回収できるまで
平均して3～4ヶ月はかかります。
最低でも3カ月分の広告費は用意してください。
20万円×3か月＋運用手数料15％

まとめると、

最低限必要な金額は300万円程度からと
いうことになります。

200～300万円という小資本からの
立ち上げは不可能ではありません。

そのためには、競合がしているような
「商品」ありきのランディングページでは
いけないということになります。

実際、私が通販を支援するグループコンサルティングの場合、
立ち上げは、初期費用300万円からスタートしています。

ただし、この場合は広告費に回せる予算が少ないので、
人物にフォーカスしたストーリーになる
ように知恵を絞る必要があります。